所用が続いて延期していたRyzen 9 3900X搭載の自作PCをようやく組み終わったので、さっそく処理性能をチェックしてみた。
処理性能といっても多様な方法があるが、今回はRyzen 9の最大の購入動機である動画のエンコード性能を旧マシン(Core i7 4790K)と比較してみた。
評価に使用したのはx264対応ベンチマークソフトの「エンコベンチ」、といっても現在配布されている最新版ではなく2013年配布のOpenCL対応版。
(性能比較のためには、旧マシンの測定結果が残っていたこのバージョンを使うのが妥当との判断)
比較の前に両者のスペックを簡単に確認しておくと、
【旧マシン】
CPU:Core i7 4790K@4.6GHz
MEM:DDR3-1600 32GB
MOTHER:Z87-PRO
OS:Windows 7 Pro x64
【新マシン】
CPU:Ryzen 9 3900X@標準設定
MEM:DDR4-3200 16GB
MOTHER:ROG Crosshair VII HERO(BIOS@2703)
OS:Windows 10 Pro x64
※CPU周りの設定はマザーボードの初期設定のまま
肝心の測定結果は以下の通り(測定時OpenCLは無効)。
【旧マシン】
【Veryfast】, 72.32 fps, 34656.09 kb/s
【. Medium】, 20.00 fps, 35296.19 kb/s
【 Slow】, 9.00 fps, 33961.90 kb/s
【. Slower】, 4.47 fps, 33746.27 kb/s
【新マシン】
【Veryfast】, 201.12 fps, 34690.55 kb/s
【. Medium】, 53.77 fps, 35375.60 kb/s
【 Slow】, 22.68 fps, 34126.35 kb/s
【. Slower】, 11.76 fps, 33888.33 kb/s
OSをはじめ測定条件に大きな違いがあることを踏まえても、ざっと3倍近い性能差があることがわかる。
後日、エンコードソフト(TMPGenc Video Mastering Works 6)を使った実性能も評価してみたい。